米油メーカーの築野グループ㈱(和歌山県伊都郡)は5月9日、米糠由来成分の「発毛効果」を発見したことを明らかにした。科学情報誌5月号に掲載したもの。それによると、米糠由来成分のうち、IN(イノシトール)とPA(フィチン酸)を1対3の割合で混合すると、「毛髪成長促進作用が相乗に発揮される」ことを発見した、としている。
イノシトールは、主に燐脂質の形で体内の細胞膜に存在し、〝ビタミンB様物質〟として様々な生理機能を発揮している。フィチン酸は、「イノシトール-6-燐酸」とも呼ばれ、フィチン酸に6つの燐酸基が結合した燐酸化化合物。これらを1対3の割合で混合すると、最も効率よく発毛効果を促進するという。

