農林水産省は５月26日、スーパーなどでの米の販売価格を、５月12日（月）～５月18日（日）の１週間で、前週比＋17円の５㎏4,285円と発表した。続伸にあたり２週連続で史上最高値を更新した。ただ上げ幅はわずかながら縮まった。前年同月比では＋2,165円で、この上げ幅も２週連続で過去最大を更新している。
一方、5/12～5/18の販売数量は前年同週比＋3.5％。昨年８月以来、初めて前年同週比プラスが７週連続した。ただし増加幅は縮小している。いわゆる「令和の米騒動」を契機に、農水省が量販店などのＰＯＳデータ（Point of Sales＝販売時点情報）に基づき算出、毎週公表しているもの。まさしく「米騒動」の頃（昨年８月中下旬）こそ前年を大きく上回っていたが、新米の出回り本格化とともに急落。以降は細かな〝乱高下〟を繰り返しながら、一度も〝水面下〟（前年比マイナス）から浮上していなかった。プラスとなったのは、５か月ぶりの1/20～1/26週と、５週ぶりの2/24～3/2週、さらに５週ぶりの3/31～4/6週の３回だけだったが、今回初めてプラスが７週連続した。
農水省が算出基礎としているＰＯＳデータは㈱ＫＳＰ－ＳＰが提供しているもので、対象は比較的地方の中堅スーパーが主体。イオンやＩＹといった大手量販店チェーンはＰＯＳデータを自前で吸収し、公表しない。
