令和7年産米の農産物検査対象銘柄の増減が事実上決まった。このうち水稲うるちは13増6減で、高温耐性品種「にじのきらめき」の4増が目立つ。
農産物検査とは、主に整粒歩合を確認するもので、必ずしも品質を確認するものではなく、安全性に関する項目も含まれていない。だが最終的に毎年6割強という高い受検率を誇っているのは、受検によって産地・品種銘柄名の表示を担保できるためだ。
この産地・品種銘柄名は毎年、各産地(都道府県)ごとに変更(増減)の申請を受け付けており、令和7年産ではこの申請を受けた県ごとに開く意見聴取会の結果が出揃った段階。これらを農林水産省本省にあげ、農水省の判断待ちではあるが、現段階で事実上の決定といっていい。申請が出揃った段階(既報)に比べ、青森が「ハイブリッドとうごう4号」の新規設定を見送り、岩手が「カグヤモチ」の廃止を取り下げている。なお水稲うるち検査対象銘柄は、その県の農産物検査機関すべてが目視で銘柄判別できる「必須銘柄」と、最低でも一機関が判別できればよい「選択銘柄」とに区分されている。
水稲うるち籾・玄米 | 新規設定(増) | 岩 手 | 岩手141号 |
秋 田 | ゆみあずさ | ||
埼 玉 | にじのきらめき | ||
福 井 | にじのきらめき | ||
福 井 | とよめき | ||
福 井 | ゆうだい21 | ||
滋 賀 | ICS6号 | ||
滋 賀 | しふくのみのり | ||
島 根 | ほむすめ舞 | ||
徳 島 | にじのきらめき | ||
佐 賀 | ひなたまる | ||
熊 本 | にじのきらめき | ||
鹿児島 | あきの舞 | ||
廃止(減) | 北海道 | 雪の穂 | |
北海道 | ゆきのめぐみ | ||
岩 手 | ゆきおとめ | ||
秋 田 | たかねみのり | ||
秋 田 | はえぬき | ||
熊 本 | つやきらり | ||
大 分 | あきたこまち | ||
区分変更(必須銘柄←選択銘柄) | 静 岡 | なつしずか | |
静 岡 | にじのきらめき | ||
愛 知 | あいちのこころ | ||
区分変更(選択銘柄←必須銘柄) | 愛 知 | あさひの夢 | |
水稲もち籾・玄米 | 区分変更(必須銘柄←選択銘柄) | 静 岡 | 葵美人 |
醸造用玄米 | 新規設定(増) | 奈 良 | なら酒1504 |
鳥 取 | 五百万星 | ||
名称変更 | 岐 阜 | 酔むすび(←東濃酒10号) | |
区分変更(必須銘柄←選択銘柄) | 静 岡 | 令和誉富士 |