穀物機械メーカーの㈱サタケ(広島県東広島市)は2月17日、新型の光選別機「SLASHβPLUS」(EMS-01BI)を発表した。3月1日発売、オープン価格。処理能力は毎時0.5~2.0t。農産物加工・リサイクル業者など幅広い業界を対象に、初年度30台の販売を見込んでいる。

サタケでは平成26年(2014)、米だけでなく雑穀や種子、プラスチックなど多様な原料に対応した光選別機「ピカ選α」を発表。翌平成27年(2015)には「形状選別機能」を搭載した「ピカ選αPLUS」を開発している。今回の新型機「SLASHβPLUS」は、この「ピカ選αPLUS」の後継機にあたり、選別性能と使いやすさを高めた。
開閉速度1.7倍のピエゾバルブを搭載することで、不良品をエアで除去する際に発生していた巻き添えを10%低減。これによりエアの消費量と消費電力を低減し、バルブの開閉部に特殊素材を採用したことで、製品寿命を3倍に延ばすことに成功している。

1パターンのみだった噴射パターンを2パターン設定可能にしたことで、タイミングが合いにくかった軽量の不良品など、粒速の異なるものにも対応できるようになった。これにより選別精度と歩留まりが向上している。
光源をCCFL(冷陰極蛍光灯)から4色LED(R・G・Bの3原色+白色)に変更したことで、選別環境や原料に応じて最適なパターンで照射することが可能になった。また運転開始時の暖機運転を30分から5分に大幅短縮、光源の寿命を1.5倍に延ばしている。
これまでアラーム信号のみだった外部入出力信号にワイパー信号と運転信号の出力を加えた上、選択式としたため、ニーズに合わせて前後の工程の機械と連携させることができるようになった。