日本酒メーカー㈱一ノ蔵(宮城県大崎市)はこのほど、毎年恒例の新商品「一ノ蔵 特別純米原酒 3.11未来へつなぐバトン」を発売した(2月12日付)。売上の全額を東日本大震災の被災者に寄附する商品で、今年で14回目。
自社も被災したものの、国内外からの支援に基づき早期に復興できた経験から、受けた恩をバトンに見立てて次世代に手渡そうと、醸造発酵による支援の取組み「未来へつなぐバトン 醸造発酵で子どもたちを救おうプロジェクト」を発足させたのが平成23年(2011)12月のこと。
以来、毎年新商品を発売し、その売上全額を、被災した子どもたちを支援する(公社)ハタチ基金に寄附してきた。昨年までの累計寄附額は8,667万3,757円に及び、今年は約4,000Lの販売を予定している。「平成23年(2011)に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるまで、ハタチ基金の活動を支援します」としている。
「一ノ蔵 特別純米原酒 3.11未来へつなぐバトン」は、原料の酒米に宮城「蔵の華」を60%まで削り、宮城産の米麹で醸した。アルコール分は17%。希望小売価格(税込)は、1.8Lが3,300円、720mlが1,650円。購入は日本名門酒会加盟店で。
