財務省が2月28日に公表した輸入通関実績によると、1月の外国産米輸入量が急増していたことが分かった。日本の米の場合、高い輸入関税率が設定されているため、国家貿易で入ってくるものを除けば、ほんの少量しか入って来ないのが通例だった。ところが国産米価格が高騰したことで、高い関税を払っても外国産米を仕入れたほうが安くあがる――そう算段した業者が複数いた模様で、1月の(国家貿易以外の)外国産米輸入量は、414t、7,124万3千円に及んだ。大した量ではないように見えるが、前月比だと数量+250.8%、金額+219.6%、つまり3~3.5倍にあたる。これに関税を上乗せすると、概ね㎏600円以下で仕入れることが出来る水準だ。もちろん全体需給に影響するほどの量ではないものの、今後は影響してくる可能性も否定できない。
1月の商業用精米輸入量
\ | 数量 | 金額 |
---|---|---|
タイ | 285t | 5,063万5千円 |
インド | 50t | 931万5千円 |
スリランカ | 55t | 671万3千円 |
バングラデシュ | 5t | 119万3千円 |
アメリカ合衆国 | 19t | 338万7千円 |
合計 | 414t | 7,124万3千円 |
