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広島の弁当製造業者が破産、負債3億円

 【㈱帝国データバンク発】広島の弁当製造㈱匠(福山市、石井良樹代表)が2月28日に事業を停止、事後処理を弁護士に一任、自己破産を申請予定であることが判明した。資本金1,000万円、負債は約3億円。
 同社は、平成25年(2013)2月に設立された弁当メーカー。福山市内にあるオフィスや工場などを対象とした各種弁当のほか、仕出し弁当、オードブルなどを製造・配達し、素材や手作りにこだわったオリジナルメニューを提供していた。令和3年(2021)7月に現本店の不動産を購入し、生産体制の大幅な増強を図ったほか、令和5年(2023)9月には岡山県倉敷市にも営業所を開設するなど積極的に展開し、令和6年(2024)1月期には年売上高およそ2億60百万円を計上していた。
 しかし、製造設備などへの投資に伴う多額の借入金の返済が負担となるなか、食材価格や光熱費の高騰が続いて低収益の状態を余儀なくされていた。近時も事業環境は好転せず、資金繰りが逼迫して事業の継続を断念した。

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