【㈱帝国データバンク発】愛知の給食業者㈱ふじや(名古屋市、藤原幸一代表)が3月24日、名古屋地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。資本金4,000万円、負債は約15億6,000万円。
同社は、昭和54年(1979)4月創業、昭和59年(1984)4月法人改組の給食業者。給食や弁当の製造を行い、民間企業や学校、幼稚園、医療機関、高齢者向けなど幅広く扱っていた。製造から配達までを一貫して手がけ、自社公表では令和4年(2022)3月期には年売上高およそ8億円を計上していた。
しかし、同業者との競合激化などで業況は悪化し、令和6年(2024)3月期の年売上高は約6億3,000万円にとどまっていた。過年度の決算修正により大幅な欠損を計上し、債務超過に転落。その後も業績は回復せず、設備投資に伴う借り入れ負担が重く資金繰りが厳しくなるなか、近時の食材価格の高騰などで収益性は一段と悪化していた。今後の見通しが立たなくなり、債権者から破産を申し立てられていた。
愛知の給食業者が破産、負債15億円強
