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施策・政策

【米の常識】備蓄米は普通の米と同じもの

 政府「備蓄米」は、普通の米と全く同じものです。

 「備蓄」という単語から、まるで何かダメなもの、悪いものであるかのようなイメージがあるかもしれませんが、全く違います。どうかすると、普通の米より保管状態が良好なのです。

 日本の米は、概ね産地の倉庫に玄米の状態で保管されています。集荷業者から卸売業者、小売業者へと販売されるわけですが、それは契約上のことで、米の現物が動くのは精米する段階に入ってからのことです。
 この産地倉庫に保管されている玄米の売り先にはもう一つ、政府(農林水産省)があります。これが政府「備蓄米」です。これも実際に動かすまでは、産地倉庫に保管されたままです。

 したがって「備蓄米」は、日本国内で流通する普通の米と、全く同じもの、ということになります。この「備蓄米」として契約する場合、何しろ「国有財産」の扱いになるため、普通の米を上回る品質管理基準があります。特に保管管理については低温保管が義務づけられています。
 このため、普通の米がほぼ1年で保管を終えるのに対し、「備蓄米」の場合は通常であれば5年の間、品質を維持できるのです。適切に保管すれば5年でも食味がさほど落ちないことは、様々な試験研究機関にエビデンスがあります。

 政府「備蓄米」は、普通の米と全く同じものです。安心して食べて下さい。

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