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富山の仕出し弁当業者が破産、負債およそ6億円弱

 【㈱帝国データバンク発】富山の仕出し弁当販売㈱ユニオン・ランチ(富山市、遊道義則代表)が4月25日までに富山地裁に自己破産を申請していたことが判明した。資本金4,800万円、負債は約5億7,900万円。
 同社は、昭和55年(1980)7月設立。富山県内を営業エリアとして、仕出し弁当の販売を主体に、社内食堂の受託運営を行っていた。仕出し弁当は事業所向けなどの職域販売を主体に、幼稚園や一般家庭向けにも販売。1食あたり数百円の廉価な価格設定に加え、事業所や一般家庭への配達により顧客を獲得し、平成28年(2016)8月期には年売上高およそ7億9,400万円を計上していた。
 しかし、令和2年(2020)入り新型コロナ感染拡大の影響により得意先事業所の稼働が低迷するなか、主力の仕出し弁当の販売が落ち込み、令和2年(2020)8月期の年売上高は約7億4,100万円にとどまっていた。コロナ禍の影響が和らいだ令和4年(2022)8月期においても年売上高は低調に推移し、欠損計上が続き債務超過に陥っていた。近時は食材価格が高騰するなかで原価上昇分を販売価格に転嫁しきれず、年商の半分程度に及ぶ借入金も重荷となり、事業の継続を断念した。

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