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施策・政策試験研究

水稲「あいちのこころ」を種苗法登録

 農林水産省は5月15日付官報に、種苗法に基づく登録新品種を掲載した(登録日も5月15日)。イネでは以下の1品種で、輸出先国の制限対象品種としても公示されている。

あいちのこころ

 愛知135号。愛知県農業総合試験場が愛知経済連と共同開発した早生の主食用うるち。極早生の「コシヒカリ」と、中生の「あいちのかおりSBL」との中間品種に位置づけ、作期分散を狙う。交配は非常に複雑で、母本gは「あ系891」に「愛知118号」を3回戻し戻し交配した交配親に、さらに「愛知118号」をかけ合わせた。花粉親gは、「あ系873」に「あいちのかおりSBL」を3回戻し戻し交配した交配親に、さらに「あいちのかおりSBL」をかけ合わせている。この結果、「あいちのかおりSBL」よりも早生化し、相反する高温耐性を備えることにも成功している。花粉親を「あいちのかおりSBL」中心にしているのは、愛知で問題となるツマグロヨコバイの耐性を高めるため。

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