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山形の米穀販売業者ら破産、負債2億円強

 【㈱帝国データバンク発】山形の米穀販売㈲オーガニックジャパン(最上郡真室川町、髙橋直樹代表)と関係会社㈱ヤマタ畜産(同所、同代表)が5月1日、山形地裁新庄支部から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。オーガニックジャパンは資本金500万円、負債およそ1億800万円。ヤマタ畜産の約1億2,000万円と合わせ、2社合計負債は約2億2,800万円。
 ㈲オーガニックジャパンは、昭和60年(1985)創業、平成7年(1995)10月法人改組の米穀販売業者。提携農家が生産した有機栽培や減農薬栽培による米穀を、主に全国の飲食店へ卸すほか、通信販売や提携農家への有機肥料の販売なども手がけていた。和牛の肥育も行っていた平成14年(2002)8月期には年売上高およそ5億3,300万円を計上していた。
 しかし、畜産部門は平成25年(2013)8月に設立された㈱ヤマタ畜産に分社化したことにより、近年の年売上高は約1億円で推移。また、得意先のうちファミリーレストランが、1年契約の固定価格での販売であったことから作柄によって相場が変動していた。収益性に乏しい運営を強いられていたなか、代表の体調不良によって営業力が低下したことから、今年4月1日までに事業を停止。事後処理を弁護士に一任していた。
 ㈱ヤマタ畜産は、平成25年(2013)8月設立。和牛およそ200頭の肥育生産や繁殖などを手がけ、令和6年(2024)6月期には年売上高およそ4,500万円を計上していたが、代表の体調不良で肥育作業が困難となったことから、同年11月頃には肥育牛を全て売却、事業を停止していた。

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