小泉進次郎農相は5月28日の衆議院農林水産委員会で、「店頭価格5㎏2,000円を実現する政府備蓄米の放出によって5㎏3,000円への誘導をめざす」として、石破茂首相の言及との間に齟齬がない点を改めて強調した。5㎏2,000円をめざす政府備蓄米は令和4年産が主体で、めざすべき3,000円は令和6年産の価格を指していると説いている。また「5㎏3,000円が生産者にとって『適正価格』かと訊かれれば、もちろん違う」とした上で、「需要に応じた生産」に向けて中長期的な米政策を検討していく姿勢を明確にした。立憲民主党・野田佳彦代表の質疑に答えたもの。
この日の衆議院農林水産委員会は、小泉農相の所信表明(5月27日)に対する質疑が主体。野党からは野田代表のほか、国民民主党・玉木雄一郎代表、日本維新の会・前原誠司共同代表が次々に質疑に立ち、さながら〝党首討論〟の様相を呈した。