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試験研究

築野グループ、米糠由来油脂に塩味・コク上昇効果

 米油メーカーの築野グループ㈱(和歌山県伊都郡)は7月10日、米糠由来機能性油脂RSE(ライステロールエステル)と米胚芽油GX-Nの塩味・コク上昇効果を明らかにした。㈱食品化学新聞社発行の月刊誌「FoodStyle21」7月号に掲載されたもの。
 二つの油脂は、どちらも米糠由来であることから、「健康面だけではなく、多くの食経験や利用経験を持ち、高い安全性が担保されている」と指摘。ただ、特に「呈味エンハンス効果」(食品に特定の成分を添加することで、元の風味をより強く感じさせたり、他の風味を引き立てたりする効果のこと)で、大きな違いが出た。

 RSE……「植物性クリームのような軽い風味を有する食品で、顕著な呈味エンハンス効果を示す傾向がみられた。このためRSEは、植物性原料を使用するプラントベース食品などで甘味・コクのエンハンスに使用できると期待される。さらに塩味の増強効果により、減塩を目的とした食品でも美味しさを損なわずに使える可能性が示唆された」

 GX-N……「動物性クリームのような濃厚な風味を有する食品で、顕著な呈味エンハンス効果を示す傾向がみられた。このためGX-Nは、RSEの効果が発揮されにくい動物性原料を使う食品での使用が期待される」

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