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宮城の生産法人、暑さに強い稲品種の種籾を全国発売へ

 農業生産法人の㈱舞台ファーム(宮城県仙台市)は7月14日、暑さに強い稲品種「にじのきらめき」の種籾を生産・販売すると発表した。令和7年産で生産、来年1月から全国販売する。販売数量は明らかにしていない。
 舞台ファームは平成15年(2003)設立の農業生産法人で、野菜と米の生産・販売を主業としている。米の販売では、かつてアイリスオーヤマ㈱(宮城県仙台市)と共同出資で合弁会社「舞台アグリイノベーション㈱」を立ち上げ、大規模精米工場を保有していた。
 今回の種籾販売方針は7月14日、都内で発表した「中期経営ビジョン」のなかで明らかにしたもの。「にじのきらめき」(北陸263号)は、農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)中央農業研究センター北陸研究拠点が「西南136号」(なつほのか)と「北陸223号」を交配した中生の主食うるち。暑さに強く、倒れにくいほか、特定の病害(縞葉枯病)に対する抵抗性が高いのが特徴で、比較的多収であり食味もコシヒカリ並みに良好であることから、産地で熱い注目が集まっている品種でもある。
 舞台ファームでは玄米の買取も実施していることから、「安定した販路が確保できるメリットがある」とアピールしている。

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