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相場

主食用米スポット価格、30,000円割れ銘柄登場も下げ止まり感

 米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は7月22日、令和6年産米の7月上期(1~15日)主要4銘柄の取引価格を公表した。それによると、ついに60㎏30,000円台を割り込む銘柄も登場したものの、下げ止まりかかっている感がある。前年産の最終価格を下回る可能性は低そうだ。

7月上期のクリスタルライス取引価格
(関東着値、1等、包装代込み、税抜き)
北海道ななつぼし29,433円11月下期比+197円
秋田あきたこまち30,655円6月下期比▲2,391円
関東コシヒカリ29,057円6月下期比▲4,143円
新潟一般コシヒカリ31,800円1月下期比▲16,476円

 我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても上振れる傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている」といった邪推を受けやすい存在でもある。なお上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。

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