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相場

6月の米生産者価格、+0.1%の60㎏21,530円

 農林水産省が7月30日に公表した「農業物価統計(令和2年基準)」の「農産物生産者価格調査」によると、うるち玄米の生産者価格が16か月連続で続伸、6月現在の全国平均が60㎏21,530円に達した。前月比+0.1%、前年同月比+68.3%にあたる。
 依然として米価高騰は、生産者の手取り増に直結していないものの、流通価格に吊られるようなジリ上がりが続いてはいた。同じタイミングの農協などが卸売業者に売り渡す相対取引価格は、前月比▲0.1%、前年同月比+74.0%の60kg全銘柄加重平均27,613円。相対価格が下げに転じたタイミングでも、生産者価格がジリ上げとはいえ続伸を続けるのは、もはや異常事態といっていい。結果的に相対価格と生産者価格との差は、昨年12月(6,025円)並みの6,083円まで縮まった。それでも。かつての巡航速度である2,000~3,000円台とはまだまだ開きがある。
 生産者価格は、農業経営体が生産した農産物の税込販売価格から出荷・販売に要した税込経費を差し引いたもので、「生産者の出荷価格」と言える。調査都道府県別月平均価格(単純平均)に令和元年・令和2年(2020)の該当月の都道府県別出荷量をウエイトとした加重平均により算出している。調査対象は農産物出荷団体など(農協、出荷組合、集出荷業者またはその団体)。

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