搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量が増加傾向にあり、6月はやや減少したものの、今年1月並みに踏みとどまったことが分かった。農林水産省が7月31日に公表した油糧生産実績調査結果によるもの。それによると6月の米糠流通量は3万1,941tで、前月比▲3.3%は続落、前年同月比▲7.6%は7か月連続落にあたる。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
一方、6月の搾油用原料のうち「米」の在庫数量は2,252tで、前月比+57.2%と急反発し、前年同月比▲18.6%。これが増加傾向への入り口か。
