米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は8月5日、令和6年産米で最終となる7月下期(16~末日)主要4銘柄の取引価格を公表した。それによると、最終的にやはり下げ止まり、30,100~30,759円の狭い幅に全銘柄がひしめく展開となった。
7月下期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
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岩手ひとめぼれ | 30,100円 | 2月下期比▲18,421円 |
宮城ひとめぼれ | 30,703円 | 6月下期比▲986円 |
秋田あきたこまち | 30,210円 | 7月上期比▲445円 |
関東コシヒカリ | 30,759円 | 7月上期比+1,702円 |
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても上振れる傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている」といった邪推を受けやすい存在でもある。なお上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。
