「焼ビーフン」のケンミン食品㈱(兵庫県神戸市)は8月22日から、大阪・関西万博で出店中の「GF RAMEN LAB大阪・関西万博店」で、新GF(グルテンフリー)中華麺の提供を開始した。押出し製法による「米粉の角麺」の開発に成功したもの。
ラーメンに使う小麦の中華麺は、ロール式(麺帯式)製麺機で圧延した生地を切り出すため、断面が四角の角麺になる。


一方、ケンミン食品の米粉麺(GF中華麺)は、ビーフンの技術を応用した押出し製法で作る。この場合、ダイス(孔)の形状で断面が決まる。ビーフン業界では通常、丸いダイスで押し出すため、必然的に断面が円の丸麺になるのが通例だった。
しかしこれだと「ラーメンらしくない」ため、令和2年(2020)10月から、ボストンの人気ラーメン店「Tsurumen」大西益央氏と共同で、「米粉の角麺」の開発に着手。
しかし単にダイスの形状を四角にすればいいというものではなく、「理想の食感やコシ、茹で時間、スープとの絡み」を具現化するのが容易ではない。
試作を重ねた4年の間、挑んだダイスは18種類。完成を万博開幕に完成を間に合わせる当初目標は叶わなかった。その後も諦めず研究を続け、ようやく今回、完成に至った。
新GF中華麺は、8月22日から以下のGFラーメン6種に採用している。