米穀販売業者であり精米機メーカーでもある東洋ライス㈱(和歌山県和歌山市)は8月25日、秋田の美郷町、秋田おばこ農協との間で、包括連携協定を締結したと発表した。8月19日付で締結したもの。秋田おばこ農協が集荷した美郷町産あきたこまちを「金芽米」加工し、町内学校給食に提供、食育推進、地域の農業振興、町民の健康増進などに繋げる。金芽米は、東洋ライスが独自技術によって米粒表面に亜糊粉層を残した白米のこと。

具体的には今年11月から、町内小中学校の学校給食に「金芽米あきたこまち」を提供する。今年7月1日現在の児童生徒数1,043人が対象で、供給量は年間およそ14tにのぼる見込み。また秋田おばこ農協あぐりスクールの農業体験学習による食育事業、町内2施設(道の駅美郷、美郷屋)で「金芽米」の店頭販売と道の駅美郷内にあるレストランでも提供を開始する。

今後さらに取組みを拡げ、町内の妊婦を対象とした金芽米の贈呈、美郷町ふるさと納税返礼品に金芽米を追加、高齢者施設での金芽米の提供、有機質肥料「米の精」を活用した農業振興事業なども予定している。「米の精」とは、金芽米やBG無洗米の製造過程で生まれる副産物、肌糠を再資源化したもの。
《包括連協定における連携事項》
・農業振興に関すること
・食育推進に関すること
・健康増進に関すること
・地域活性化に関すること
・美郷町の魅力発信に関すること
・その他3者が必要と認める事項に関すること