米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は10月2日、取引会の開催に伴い、その上場概要を明らかにした。それによると、上場数量は1万8,295.86tで、前回の5倍増、前年の2倍増の規模となった。このため加重平均上場(売唱え)価格は60㎏35,117円で、前回比+268円、前年比+8,279円。まるで上げ基調のように見えるが、銘柄別には軒並み「▲」が並ぶ。上げているのは道産米ともち米だけで、これらが加重平均を押し上げた恰好だ。クリスタルライスの売り唱えは、スポット相場の上げ下げを牽引するのが過去の傾向。このため今後のスポット相場は下げ基調に至る可能性が高いと言える。
