米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は10月20日、令和7年産米の10月上期(1~15日)主要8銘柄の取引価格を公表した。それによると、〝予定通り〟下げ基調に入り、ジリ下げている。
10月上期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
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北海道ゆめぴりか | 35,933円 | 9月上期比▲326円 |
北海道ななつぼし | 34,150円 | 9月上期比▲900円 |
青森まっしぐら | 33,860円 | 9月上期比▲440円 |
宮城ひとめぼれ | 33,950円 | 9月上期比▲967円 |
秋田あきたこまち | 35,193円 | 前年同期比+8,018円 |
関東コシヒカリ | 34,431円 | 9月上期比▲265円 |
関東銘柄米 | 32,717円 | 9月上期比▲112円 |
新潟一般コシヒカリ | 36,286円 | 前年同期比+7,382円 |
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても上振れる傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている」といった邪推を受けやすい存在でもある。なお上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。
