コンビニチェーンを展開する㈱ファミリーマート(東京都港区)は10月22日、食品ロス削減効果がある値下げシールの「涙目デザイン」を、フリー素材として無償で提供すると発表した。「食品ロス削減の効果を社会全体へと広げていきたい」としている。
消費期限の迫ったおむすびや弁当などの中食商品に貼る「値下げシール」のデザインを、「涙目の表情をしたおむすびのイラストと『たすけてください』のメッセージを掲載」したものに、ファミマが変更したのは、昨年10月の実証実験が端緒。従来シールに比べ購入率が向上したことを確認し、今年3月から全国展開に踏み切っている。ファミマの試算によると、「涙目シール」を全店で実施した場合、年間およそ3,000tの食品ロス削減に繋がるという。
フリー素材化にあたってファミマでは、既存おむすびデザインだけでなく、新たにパン、肉、魚、ケーキの4種類を追加して、多様な業態で使いやすくなるよう工夫している。

