農林水産省は10月31日、9月の油糧生産実績調査結果を公表した。それによると搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量は3万0,333tとなった。前月比+4.4%は反発、前年同月比▲13.2%は10か月連続落にあたる。
 植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
 一方、9月の搾油用原料のうち「米」の在庫数量は2,180tで、前月比+17.2%と反発し、前年同月比▲36.1%と8か月連続落した。

