茨城の米菓メーカーが事業停止、負債およそ4千万円

　【㈱帝国データバンク発】茨城の米菓メーカー、東屋産業㈲（小美玉市、東邦彦代表）は11月7日までに事業を停止、事後処理を弁護士に一任していたことが判明した。資本金300万円、負債は約4,000万円。
　同社は大正年間創業、昭和29年（1954）1月に法人改組された米菓メーカー。「源兵衛本舗」のブランドで、せんべいやおかき、あられなどを製造していた。菓子商社やスーパーマーケットなどに販路を構築していたほか店頭でも販売し、平成12年（2000）頃には2億円を上回る年売上高を計上していた。
　しかし、消費者嗜好の変化に加えて同業他社との競合激化により、近年の年売上高は数千万円規模にとどまっていた。さらに、原材料やエネルギー価格の高騰、人件費の上昇が大きな負担となり収益を圧迫。取引行からの資金調達も限界に達し、原材料の仕入れが困難となったことから、事業の継続を断念した。