㈱ニューディメンジョンDNA研究所(東京都渋谷区)は12月10日、コシヒカリを改良した新品種「コシヒカリ駿河d60Hd16」の種籾予約販売を開始したと発表した。
代表取締役CEOの富田因則氏(静岡大学名誉教授)が、鳥取大学農学部と静岡大学グリーン科学技術研究所に在職中、JST(科学技術振興機構)や農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)の委託研究で作出した「コシヒカリ駿河」シリーズ26品種のうちの一つ。

「コシヒカリ駿河」シリーズは、全ゲノム解析によって特定した新遺伝子類を用いて品種改良したコシヒカリで、言わば〝スーパーコシヒカリ〟。なかでも今回販売を開始した「コシヒカリ駿河d60Hd16」は、晩生化することで高温登熟を避け、短稈化することで倒伏しにくく改良したという。元がコシヒカリなので食味は折り紙付き。「ヒノヒカリ」比較ではあるが約8%の多収化にも成功している。
ただし現段階で農産物検査対象銘柄に採用している産地が存在しないため、産米を販売する際の表示には根拠資料が必要だ。予約購入は公式オンラインショップで。
