カーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon㈱(東京都港区)は12月11日、フィリピンのネグロス州で、水田のメタンガス削減プロジェクトを開始したと発表した。自動車部品メーカーの㈱エフ・シー・シー(静岡県浜松市)と連携、現地子会社FCC (PHILIPPINES) CORP.の持つ太いパイプを通じ、現地政府・農業機関・大学・農家ネットワークの協力を得て、水田圃場にAWD(間断灌漑)を導入することで、メタンガス排出量の削減に繋げる。AWDの導入は、初年度100haから開始、最大2万5,000haまで拡大可能なプロジェクトとして展開する計画。これにより10年間で累計96万4,251tCO2eのGHG(温室効果ガス)削減を見込んでいる。

Green Carbon㈱によると、AWD導入の効果はGHG排出量の削減だけでなく、「水」使用量の削減(平均38%)や単収の向上(+5~16%)ももたらすほか、稲体が健全化することで、農薬使用量の低減にも繋がるという。
