おこめ業界用語(リンク)
需給

令和7年産主食用米生産量、1.7㎜で747万t、1.8~1.9㎜で718万t

 農林水産省は12月12日、令和7年産水稲の収穫量の最終確定値(いわゆる確定作況)を公表した。それによると主食用米生産量は、全国ベースで10月25日現在から修正しなかった。これにより、従来通り1.70㎜篩目幅で前年比+67万6千t(+15.5%)の746万8千t、生産者が実際に使う1.80~1.90㎜篩目幅で前年比+66万2千t(+9.7%)の718万1千tが確定している。
 先の需給見通しに当てはめた場合の来年6月末民間在庫は、1.7㎜ベースで214~228万tと、まさに〝ジャブジャブ〟となるものの、1.80~1.90㎜ベースだと185~199万tと、価格変動ラインと言われる200tを下回る微妙な水準になる。ただ、これは需要量が(信用のおけない)農水省の読み通りならとの仮定に立っての話であって、高米価で需要が逃げた場合は、1.80~1.90㎜ベースであっても〝ジャブジャブ〟になる公算が高い。
 高い概算金(一次集荷価格)で集めてしまった農協が、相対価格を限界まで引き下げることで需要を呼び戻すか、世間の批判を覚悟で政府備蓄米の買入・買戻し要請を強めるか、今後の主食用米需給のカギはJA系統が握っていると言える。

タイトルとURLをコピーしました