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事件

ブレンド米を単一産地米と不法掲示、福岡の外食に「勧告」

 農林水産省は12月16日、外食店を展開する㈱弘商(福岡県福岡市)に対し、米トレーサビリティ法(米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律)違反があったとして、「勧告」処分を下した。発表によると同社は、運営する外食店「博多天ぷらたかお」21店舗で、提供する米飯類の産地名を偽っていたとされる。具体的には、提供していた米飯類が「福岡県産米」であるとポスターで掲示していたが、実際には福岡県産米と他県産米のブレンドだった。
 もちろん健康被害を及ぼすような違反ではないが、米トレサ法では全ての米穀取扱業者に対し、産地名の伝達(この場合は表示)を義務づけている。今回のケースの場合、「福岡県産米」などと無理をせず、「国産米」と書いておけば何の問題もなかった。だが「少なくとも今年3月3日~6月23日の間、41万9,364食(米飯量換算8万3,824㎏)を一般消費者に提供していた」という違反ボリュームの規模が、勧告処分に繋がったものとみられる。

違反表示例

違反数量一覧

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