令和7年(2025)通年の飲食料品の値上げ品目数が2万0,609品目にのぼり、前年の通年実績(1万2,520品目)を64.6%上回ることが分かった。㈱帝国データバンク(東京都港区)が12月26日に公表した定期調査結果(レポート)によるもの。単月8,000品目に迫る大規模な値上げラッシュこそ発生しなかったものの、「月間1,000品目を超える水準が常態化し、コストプッシュ型の一時的な物価高から、持続的な物価上昇・値上げへと転じた兆候がみられる一年となった」と括っている。
一方、令和8年(2026)の値上げ予定品目数は、4月までの判明分で3,593品目を数えた。値上げ要因のうち最多は「原材料高」(99.9%)。4年連続で値上げ品目全体の9割を超えた。ただ値上げ品目数そのものは、「少なくとも4月頃までは前年を下回る水準で推移するとみられる」ことから、全体では「月1,000品目前後の値上げが常態化=持続的に続く可能性が高い」としている。
月別値上げ品目数の推移(28か月推移、12月26日時点)

