米穀販売大手の木徳神糧㈱(東京都千代田区)は12月25日、自主回収の原因となった精米商品への混入異物の〝正体〟を改めて発表した。外部専門機関(《一財》日本食品分析センター)による分析結果を明らかにしたもので、それよると混入異物が「ポリエチレンテレフタレート(PET)」であることを確認したとしている。12月24日に発表した「原料に由来するものではなく、弊社中四国支店岡山工場の製造工程内における設備部品(昇降機の搬送帯の一部)」であることを改めて確認。「米そのものの安全性や品質に起因するものではない」と強調した。また判明した異物が「通常の食品摂取により人体に吸収されるものではない」ことが判明、現在までに「健康被害の報告はない」ものの、引き続き自主回収を続ける方針。
同社は12月23日、異物混入の可能性があることから、自主回収を発表していた(既報)。異物は「長さ約12㎝、直径およそ0.4㎜の透明な樹脂製の糸」。〝正体〟が判明したことから、「当該製造ラインについては、原因と考えられる設備部品の交換を行うとともに、製造工程全体の確認を実施し、品質・安全性の確保に万全を期している」としている。
木徳神糧、自主回収の原因異物「原料由来ではない」確定
事故