農林水産省は1月8日付官報に、種苗法に基づく登録新品種を掲載した(登録日も1月8日)。イネでは以下の1品種で、輸出先国の制限対象品種としても公示されている。
あおばまる
青系208号。青森県産業技術センター農林総合研究所が「べこあおば」(奥羽飼387号)と「中母59」(ふ系PL4)を交配した中生の稲WCS(発酵性粗飼料)向け品種。飼料用米向け品種「ゆたかまる」と並ぶ青森県オリジナル飼料向け品種でもある。このため青森県では令和3年産から、「うしゆたか」に代わる飼料作物奨励品種に「あおばまる」を指定している。
稲WCSとは、稲の米粒が完熟する前の糊熟期から黄熟期の間に、穂と茎葉を同時に刈り取ってサイレージ化した粗飼料のこと。主に牛(乳用牛や肉用牛)向けの飼料として利用される。このため稲WCS向け品種に求められるのは、何よりも多収、それも糊熟期~黄熟期の全重(稲全体の重量)の多寡だ。「あおばまる」の10aあたり全重は、黄熟期で155.2㎏(うしゆたか123.9㎏)、成熟期で218.5㎏(うしゆたか183.8㎏)と、従来品種を大きく上回っている。
