米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は1月20日、令和7年産米の1月上期(1~15日)主要5銘柄の取引価格を公表した。それによると、関東銘柄米の下落が止まり、わずかながら反転上昇している。
| 1月上期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
|---|---|---|
| 青森まっしぐら | 22,709円 | 11月下期比▲5,362 |
| 宮城ひとめぼれ | 25,060円 | 10月上期比▲8,890 |
| 秋田あきたこまち | 24,973円 | 10月下期比▲8,727 |
| 関東コシヒカリ | 24,417円 | 10月下期比▲7,837 |
| 関東銘柄米 | 23,061円 | 12月下期比+11円 |
CRの公表銘柄数は、取引数量の多寡に応じて変動する。その公表銘柄数が漸減傾向にあった12月下期までは、取引数量が減少していたことを意味する。公表銘柄数の変遷は、以下の通り。
10月上期8銘柄⇒10月下期7銘柄⇒11月上期4銘柄⇒11月下期2銘柄⇒12月上期1銘柄⇒12月下期1銘柄⇒1月上期5銘柄
ここにきて公表銘柄数が増えたのは、もちろん取引数量が増えたのではあるが、だからといって末端で捌けるようになったことを意味しない。高値がネックで捌けないとはいえ、年間販売数量の全量を仕入れきれているわけではないので、必要玉というものが出てくる。
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても相対価格から乖離する傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている(あるいは押し下げている)」といった邪推を受けやすい存在でもある。
上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。なお「関東銘柄米」の内訳は、あさひの夢、とちぎの星、彩のきずな、ふさおとめ、ふさこがねなど。

