米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は2月20日、令和7年産米の2月上期(1~15日)主要3銘柄の取引価格を公表した。それによると、3銘柄いずれも下落基調を続けており、60㎏20,000円割れ目前で足踏み状態に入っている。
| 2月上期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
|---|---|---|
| 秋田あきたこまち | 21,274円 | 1月下期比▲2,161円 |
| 関東コシヒカリ | 20,542円 | 1月上期比▲3,875円 |
| 関東銘柄米 | 20,486円 | 1月上期比▲2,575円 |
CRの公表銘柄数は、取引数量の多寡に応じて変動する。道産米は昨年11月までに消えてなくなり、青森を含む東北・関東産A銘柄は年明け以降に復活基調にある。ほぼ通年で公表を貫いているのは関東銘柄米(B銘柄)のみ。逆に言うと価格的に〝下〟から順に取引数量が捌けていることになる。
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても相対価格から乖離する傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている(あるいは押し下げている)」といった邪推を受けやすい存在でもある。
上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。なお「関東銘柄米」の内訳は、あさひの夢、とちぎの星、彩のきずな、ふさおとめ、ふさこがねなど。

