帝国データバンクが3月10日に公表した今年1月の「カレーライス物価」は1食370円となった。過去最高値の更新にあたるものの、前年比+34円(+10.1%)という値上がり幅は、過去1年で最小となった。
「冬場の低温や夏場の猛暑の影響で、ニンジンやジャガイモ、タマネギなど主要な材料の収量が見込めず、平年を大幅に上回る高値が続いたほか、各種海鮮素材、食肉類のいずれも前年を上回る価格水準で推移した」。

一方、「これまでカレー物価の大きな押し上げ要因となっていたライス(米)の価格が一転して下落傾向で推移したことで、前月に比べて値上がり幅が押し下げられたメニューが目立った」としている。
「カレーライス物価」は、総務省の小売物価統計調査結果から、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)にまとめた「カレーライス1食あたりのトータルコスト」を示すもの。
ただ昨今の物価高騰から、例えばライス(米)をコシヒカリからブレンド米に変えるなど、節約志向が高まっている。また肉も、輸入牛肉だけでなく、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなど、メニュー・素材の多様化が進んでいる。これら多様化を反映した物価動向の要望が多いことから、帝国データバンクでは昨年11月から「カレーライス物価」の算定方法を改めた。今回の発表も、この改定後の算定方法に基づいている。
