米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は3月23日、令和7年産米の3月上期(1~16日)主要5銘柄の取引価格を公表した。それによると、前期(2月下期)に底を打ち小幅反発した銘柄は、引き続き小幅続伸している。
| 3月上期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
|---|---|---|
| 北海道ななつぼし | 24,500円 | 11月上期比▲10,300円 |
| 青森まっしぐら | 21,579円 | 2月下期比▲184円 |
| 秋田あきたこまち | 22,123円 | 2月上期比+849円 |
| 関東コシヒカリ | 22,664円 | 2月下期比+137円 |
| 関東銘柄米 | 22,018円 | 2月下期比+671円 |
ただし特売銘柄としての需要が根強い秋田あきたこまちは、関東コシヒカリとの居所(価格的な相対位置関係)を回復する勢いで、やや大きめな幅で反発した。結果的に、秋田こまち、関東コシ、関東(B)銘柄米が60㎏22,000円台にひしめく懐かしい居所に落ち着いた。
北海道ななつぼしが大幅下落に見えるのは、単に下げ遅れていただけで、下がったりといえど60㎏24,500円に位置している。特徴的なのが、道産米を除けば唯一の下げ銘柄、青森まっしぐらで、続落して60㎏21,579円をつけ、関東B銘柄の下にもぐってしまった。
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても相対価格から乖離する傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている(あるいは押し下げている)」といった邪推を受けやすい存在でもある。
上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。なお「関東銘柄米」の内訳は、あさひの夢、とちぎの星、彩のきずな、ふさおとめ、ふさこがねなど。

