財務省が3月27日に公表した輸入通関実績によると、今年2月の外国産米(枠外)輸入量が4か月ぶりで減少に転じていたことが分かった。2月の外国産米輸入量は、4,160t(前月比▲15.5%、前年同月比+750.7%)、6億1,891万3千円(前月比▲16.7%、前年同月比+658.5%)。
日本の米の場合、高い輸入関税(㎏341円)が設定されているため、国家貿易で入ってくるものを除けば、ほんの少量しか入って来ないのが通例だった。ところが国産米価格が高騰したことで、高い関税を払っても外国産米を仕入れたほうが安くあがる――そう算段した業者が複数いた模様で、昨年に入ってから倍々ゲームで枠外輸入量が急増してきた。しかしそれも、8月からは減少に転じていた。
精米の枠外輸入量(2月)
| \ | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 台湾 | 270t | 4,840万7千円 |
| ベトナム | 233t | 3,063万9千円 |
| タイ | 107t | 1,352万5千円 |
| ミャンマー | 50t | 979万4千円 |
| インド | 250t | 4,555万9千円 |
| パキスタン | 5t | 91万1千円 |
| スリランカ | 44t | 843万3千円 |
| アメリカ | 3,180t | 4億5,958万4千円 |
| ブラジル | 21t | 206万1千円 |
| 合計 | 4,160t | 6億1,891万3千円 |
輸入は船舶輸送が一般的なため、契約から着港まで2~3か月のタイムラグがある。随意契約による「安い」政府備蓄米の放出が5~6月だから、8月からの輸入減少は「枠外輸入米では割に合わない」と勘定した結果と考えれば符合する。
したがって「高い」国産新米の出回りが本格化し始めた9月に再び枠外輸入米の魅力が再燃、実際に入ってきた11月から再び枠外輸入量が増加に転じていた。
今年2月の輸入額を単純計算すると、精米を㎏490円で仕入れることが出来る水準だ。同じ2月の国内相対価格を税別・精米換算すると㎏580円。まだまだ〝お得な水準〟ではあるが、㎏100円程度の差額では「外国産米」のハンデは埋められないか。であるなら月4,000t程度が、今後の輸入米の〝巡航速度〟になっていく可能性がある。

