政府による外国産米の調達価格のうち、今年度に入ってから上昇を続けていたアメリカ産うるち精米中粒種が昨年12月ついに下落、今年2月は昨年10月水準まで落ちていたことが明らかになった。一方、タイ産うるち精米長粒種は昨年12月やや大きめに上昇したものの、その後ほぼ横這い傾向が続いている。農林水産省の3月31日発表によるもの。
我が国は米に高い関税をかけている代わり、国際協定で年間76万7千tの輸入義務が課せられている。実際の調達から輸送を担う商社を、農水省は入札(MA一般米入札)で選定する。この入札結果の発表から、外国産米の調達価格を算出できる。
それによると調達価格(加重平均)を60㎏あたりに単純換算すると、アメリカ産は令和7年度(2025)、第1回(6月30日実施、7月4日契約)7,810円、第2回(7月11日実施、7月15日契約)7,949円、第3回(7月25日実施、7月30日契約)8,065円、第4回(9月19日実施、9月26日契約)8,497円、第5回(10月17日実施、10月22日契約)8,815円、第6回(11月21日実施、11月25日契約)9,323円と上げ一辺倒で突き進んできたものの、第7回(12月19日実施、12月23日契約)9,233円とついに下落。第8回(1月16日実施、1月20日契約)9,295円と小幅反発したが、第9回(2月13日実施、2月17日契約)は8,906円と反落した。
一方、タイ産は令和7年度、第1回入札3,766円、第2回入札4,384円、第3回入札3,813円、第4回3,691円、第5回3,704円、第6回3,906円と、多少の波風はあったものの、令和5年度、令和6年度を下回る低空飛行で推移していた。第7回になって4,224円と、やや大きめな上昇に転じて以降は、第8回4,072円、第9回4,091円と、ほぼ横這い傾向が続いている。
それでも国産に比べれば、アメリカ産で3~4分の1、タイ産で6~7分の1の水準。ただし輸入した外国産米は、一部を除いて主食用としては国内に出回らない取り決めになっている。国内の販売先は、加工原材料用や飼料用に限られる。

