アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことに始まる中東不安は、日本に石油の供給不足をもたらし、政府は対策に負われている。その影響は、燃料の供給不足にとどまらず、ナフサ不足にも及ぶ。ナフサとは粗製ガソリンの一種で、あらゆる石油化学製品の基幹原料になるもの。そのナフサ不足の影響が、量販店頭に並ぶ米の袋にも及んでいる。米袋メーカーが値上げ、あるいは供給停止を標榜し始めた。ただ米穀流通業者のなかからは、「ただでさえ高くて売れないのに、袋代まで嵩んだら、よけい売れなくなる。どうせ売れないのだから、米袋の供給が止まっても、ちょうどいいか」といった諦めの声が聞かれるようになってきた。
米袋に特化した、あるいは取り扱う包装容器メーカーは、主だったところだけでも9社ある。このうち展開していた割引キャンペーンの早期終了を打ち出したのは3社。㈱マルタカ(大阪府大阪市)は3月31日、「本日をもって終了」と発表。同じく3月31日、㈱アサヒパック(大阪府大阪市)は当初5月末までの予定を4月末に前倒し終了すると発表。4月3日にあって、㈱東名商会(岐阜県岐阜市)は「4月20日でいったん終了」とした。
値上げや販売休止の可能性ありをアナウンスしたのは4社。このうち3月27日と最速で発表したのは㈱ナカノ(京都府亀岡市)と前出の㈱マルタカ、㈱アサヒパック。3月30日になってから公表した日本マタイ㈱(東京都台東区)は、具体的に4月1日からの値上げを明らかにしたものの、値上げ幅は「随時見積り」とした上で、「今後のさらなる値上げの可能性」にも言及。また受注数量を「過去の受注実績を上限とする〝場合がある〟」とも。
明確に値上げや販売抑制(購入制限)を発表したのは2社。前出の㈱マルタカは4月2日、ネット受注で「大量購入」と判断した場合、強制的にキャンセルすると警告。4月3日になって前出の㈱東名商会は、「4月21日受注分から30%値上げ」を打ち出したほか、購入制限、新規受注の休止も。
のむら産業㈱(東京都東久留米市)、関西のむら産業㈱(愛知県名古屋市)、㈱メイワパックス(大阪府柏原市)、㈱熊谷(新潟県新潟市)の残る4社は今のところ公式なアナウンスをしていないが、個別対応しているものとみられる。
