帝国データバンクが4月10日に公表した今年2月の「カレーライス物価」は、前月比▲6円の1食364円となった。カレーライス物価の値下がりは、7か月ぶり。また前年比+27円(+8.0%)という値上がり幅は、過去1年で最小を更新している。
上げ要素としては、「ニンジンを中心に、前年の高温、少雨の影響を強く受けた野菜類」と「円安による輸入コスト増に加え、北米・ヨーロッパ産で調達価格が高騰した豚肉」を列挙。

他方で「昨年の記録的なカレーライス物価上昇を牽引した米価は、特にコシヒカリ原料で年明け以降の値下がり傾向が著しく、全体を強く押し下げた」としている。
今後、この野菜・肉類の上げ基調は続くとみられるものの、「精米5㎏あたり5,000円を超えていたコシヒカリのほか、他の単一銘柄米の店頭価格で大幅な下落が見込まれ、カレーライス物価のうち多くを占めるごはん(ライス)価格では値下げが見込まれる」と指摘。その結果、「米価高騰を背景に過去最高値圏の水準で推移してきたカレーライス物価に値下げの傾向が強まっており、昨秋頃から本格化した『第二次カレーショック』は収束局面へ向かう兆しがみられる」とした。ただし中東情勢の先行きが全く見通せないことから、「食卓における物価高は引き続き予断を許さない状況が続く」とも。
「カレーライス物価」は、総務省の小売物価統計調査結果から、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)にまとめた「カレーライス1食あたりのトータルコスト」を示すもの。
ただ昨今の物価高騰から、例えばライス(米)をコシヒカリからブレンド米に変えるなど、節約志向が高まっている。また肉も、輸入牛肉だけでなく、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなど、メニュー・素材の多様化が進んでいる。これら多様化を反映した物価動向の要望が多いことから、帝国データバンクでは昨年11月から「カレーライス物価」の算定方法を改めた。今回の発表も、この改定後の算定方法に基づいている。
