牛丼チェーン「吉野家」を展開する㈱吉野家(東京都中央区)を傘下に持つ㈱吉野家ホールディングス(東京都中央区)、筑波大学(茨城県つくば市)、菱熱工業㈱(東京都品川区)は8月7日、新食材「玄米スプラウト」の実用化に向けた共同研究を開始したと発表した。
「玄米スプラウト」は玄米を若い葉が出るまで発芽させたもので、〝穀物〟の枠を越え、玄米を〝野菜〟として活用する取組み。「栄養価が高く健康に良い玄米」喫食機会の拡大をめざす。
「玄米スプラウト」は、玄米がもつ食物繊維やビタミン、ミネラルに加え、発芽させることでビタミンC、β-カロチン、食物繊維、GABAなどが増加するため、「非常に高い栄養価」がある。「クセのない味わいで、生食はもちろん、炒め物、和え物など調理の汎用性は高く、幅広い料理に用いて手軽に栄養を摂ることができる」としている。また水耕栽培のため環境変化に強く、「安定供給を図ることができるサステナブルな食材としての側面も持ち合わせている」とも。
吉野家ホールディングスでは、今後「さらなる実用化と産業化に向けた準備を進め、量産体制の確立」をめざし、「吉野家での商品化も検討を進めていく」としている。
