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事件

ミニストップ店内加工おにぎり消費期限偽装は25店舗

 イオングループを統括する純粋持株会社イオン㈱(千葉県千葉市)は9月1日、子会社のミニストップ㈱(千葉県千葉市)が展開するコンビニチェーン「ミニストップ」で発生した手づくりおにぎり消費期限の偽装表示問題で、全店で実施していた調査結果を公表した。それによると調査対象1,786店舗のうち、25店舗で消費期限表示の不正を確認したという。去る8月18日のミニストップ自身の発表から不整店舗数が2店舗増えている。複数の再発防止策を考案し、その運用が徹底できたことを確認した上で、改めて販売再開を発表する運び。

 ミニストップでは8月9日から手づくり弁当・おにぎりの製造を中止、全店で緊急調査を開始していた。8月16日までに23店舗で消費期限表示の不正を確認、8月18日には店内加工惣菜の製造も中止し、調査を続けた結果、さらに2店舗で不正が発覚。8月29日までに全調査を完了している。「消費期限表示の不正」とは、
・店内厨房で製造した商品に、本来であれば製造後速やかに消費期限が記載されたラベルを貼付し販売すべきところ、一定時間ラベルを貼付せず、消費期限を延長して販売
・いったん売場に陳列した商品に、再度消費期限が記載されたラベルを貼付する――など。

 「再発防止策」は以下の通り。
①今般の調査で行った、製造・販売・廃棄に係るデータ照合を定期化する
②社長直轄の品質管理専任担当者を新たに配置し、店舗チェック機能を強化する
③製造計画に合わせ発行・制御できる新型ラベル発行機の導入や厨房内カメラの設置基準を見直し、衛生管理の強化と製造・販売のルール違反を撲滅する仕組みの構築
④第三者機関による衛生調査の評価基準を厳格化し、統制を強化する
⑤「厨房110番」を新設し、内部通報体制を強化する
⑥加盟店、本部従業員全員を対象に、できたてでおいしく、からだにやさしい店内加工商品の価値、ならびにそれを担保する衛生管理の重要性とルールについて、再教育を実施する

「消費期限表示の不正」があった25店舗(9月1日時点)
埼 玉東松山六反町店、東浦和店、川口新堀店
東 京葛西トラックターミナル店、足立トラックターミナル店
愛 知名古屋つつじが丘店、名古屋小塚店
京 都久御山町田井店、田辺中央店、嵐山駅前店
大 阪吹田清水店、茨木藤の里店、茨木彩都あさぎ店、寝屋川上神田店、
東大阪若江北町店、大阪諸口5丁目店、門真柳田町店、大阪浜2丁目店、
北堀江店、東大阪衣摺店、大蓮東3丁目店
兵 庫川西見野2丁目店、川西西多田店
福 岡福岡八田1丁目店、福岡香椎浜4丁目店
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