米穀販売(卸売)業界にあって、1位の㈱神明(東京都中央区)と2位の木徳神糧㈱(東京都千代田区)が、ついに手を組むことになった。両社が11月10日、合弁会社の設立を発表したもの。
「米穀事業を中心とした新たな事業展開を目的とした合弁会社」は、佐賀県鳥栖市藤木町字若桜68に設立する「日本精米センター㈱」。「穀類の搗精及び精米」を事業内容として来年4月1日付で設立する運びだ。代表取締役会長に木徳神糧㈱の鎌田慶彦代表取締役社長、代表取締役社長に㈱神明の藤尾益雄代表取締役社長が就く。取締役に木徳神糧㈱の今野稔取締役と㈱神明の舩木秀邦取締役、監査役に木徳神糧㈱の竹内伸夫会長が就く運び。合弁会社の「主な取組み」は以下の通り。
◆ 環境対応への取組み……省エネルギー設備の導入、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用を推進し、環境負荷の低減を図る。
◆ 高効率・省力化の実現……高効率な設備の導入と自動化を進めることで、少人数での運営が可能なコンパクトかつ低コストな工場体制を構築する。
◆ 高度な工場・品質管理体制……国際認証の取得やSDGsへの取組みを通じて、信頼性の高い製造環境を提供する。
◆ 柔軟な在庫機能の確保……原料サイロを活用し、十分な在庫機能を確保することで、産地からの物流課題に柔軟に対応できる体制を整える。
◆ 共同配送による物流効率化……九州全域へのアクセスに優れた工場立地を活かし、参画企業間での共同配送を実施。物流の効率化を図るとともに、地域の物流課題に対応する。


