米油メーカーの築野グループ㈱(和歌山県伊都郡)は11月26日、米胚芽油とフェルラ酸が毛髪に及ぼす効果の有効性を明らかにした。イタリアのシエナ大学との共同研究によるもので、学術誌「Cosmetics」上で論文発表している。
研究は、γ-オリザノールを多く含有する米胚芽油「GX-N」とフェルラ酸「FA」を配合したヘアマスクを作製、紫外線、ブリーチ、ヘアアイロンによる毛髪ダメージに対する有効性を評価した。
その結果GX-Nは、健常毛の毛髪表面を滑らかにし、毛髪の強度を高める効果があることが明らかになった。また紫外線、ブリーチ、熱、いずれのダメージに対しても保護効果・改善効果を示すことを確認した。一方、FAは、少量添加であっても高い紫外線防御効果を示した。
近年のヘアケア製品はナチュラル志向に傾く傾向にあることから、米由来成分であるGX-NやFAが新たな有用素材として浮上したことになる。


