【㈱帝国データバンク発】鹿児島の仕出し弁当販売業者である㈲おはらフーズ(鹿児島市、林勢至代表)が2月10日に事業を停止、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。資本金1,800万円、負債は約6億7千万円。
同社は昭和45年(1970)12月創業、昭和51年(1976)6月法人改組の仕出し弁当販売業者。鹿児島市内の個人顧客や一般企業を対象に、仕出し弁当の販売、店舗による弁当小売も手がけていたいた。従前は本社のほか鹿児島市内に直営店(小売店や飲食店)4店舗を展開し、ピーク時の平成19年(2007)4月期には年売上高およそ10億8千万円を計上していた。
しかし、その後はコンビニエンスストアやドラッグストアなどとの競合が激化。また新型コロナの影響から、イベント自粛などにより受注が減少したほか、原材料価格上昇などが収益を圧迫していた。昨年8月には最後の直営店だった「食楽館FULLFULL」を閉店したほか、夜間業務の縮小を行うなど、人件費や固定経費の削減に努めたものの、資金繰りの目処や先行きの見通しが立たなくなった。
鹿児島の仕出し弁当販売業者が破産へ、負債7億円弱
