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施策・政策

福島県が福笑い、福乃香を種苗法登録

 農林水産省は1月7日付官報に、種苗法に基づく登録新品種を掲載した(登録日も1月7日)。イネでは以下の2品種。ともに輸出先国の制限対象品種としても公示されている。

福笑ふくわら
 福島40号。福島県農業総合センターが「新潟88号」と「郡系627」を交配した晩生の主食うるち。大粒で強い甘みと香り、やわらかめに炊きあがるのが特徴。コシヒカリ並みの良食味。短稈で耐倒伏性が高く、いもち抵抗性が高い。収量は、コシヒカリ並み、あるいはやや上回る。なお、制度上の品種名は「福笑い」だが、福島県ではブランド名「福、笑い」を掲げている。

福乃香ふくのか
 福島酒50号。福島県農業総合センターが「静系酒88号(誉富士)」と「山形酒86号(出羽の里)」を交配した中生の酒造好適品種。酒米(酛米)に求められる心白の発現率が高いのが最大の特徴。搗精歩合を高めると醸造時に溶けやすくなる短所はあるものの、他の酒米に比べアルコール収得量が多い。醸すと雑味のない綺麗な味わいとなり、香り高くなる。他の酒米に比べ耐倒伏性が高く、いもち抵抗性も高い。収量は、五百万石並み、あるいはやや下回る。

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