水田から発生するメタンを抑える栽培手法「中干し期間の延長」が、水稲の収量や品質に影響を与えないとする根拠の一つが明らかになった。カーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon㈱(東京都港区)が稲作農家に対するアンケート結果を公表したもの。
同社は、「水稲栽培における中干し期間の延長」のJ-クレジット登録・申請を代行する「稲作コンソーシアム」を運営しており、昨年12月までに4万ha以上の農家と約1,300社以上の生産法人が参画している。アンケートは、これら参画経営体を対象に実施したもの。それによると、中干し延長に取り組む経営体の約8割が「収量に影響しない」と回答。また7割以上の経営体が「品質に影響しない」と回答し、1割の経営体は、むしろ「品質が向上した」とすら回答している。

