玄米の糠層・亜糊粉層を摂取すると、腸内細菌の多様性が高まることが分かった。東洋ライス㈱(東京都中央区)が1月8日、信州大学との共同研究結果として発表したもの。
それによると、マウスを用いた動物実験で、玄米の糠層・亜糊粉層を摂取すると、腸内細菌が増加、なかでも亜糊粉層を摂取すると乳酸菌「ガセリ菌」が増加し、腸内細菌の多様性が高まる――としている。
発表のなかで東洋ライスは、今回の研究結果を踏まえ、「金芽米」や「金芽ロウカット玄米」といった「栄養と食味を両立する米」の普及拡大に繋がる可能性を指摘。また、これらを摂取し腸内細菌の多様性が高まることは、「疾病や生活習慣病などの予防といった消費者の健康増進に繋がる」とも。
「金芽米」は、米粒表面に亜糊粉層を残した白米。「金芽ロウカット玄米」は、玄米粒表面の硬く防水性の高いロウ層を除去した玄米。ともに東洋ライスが独自の加工技術で開発したもの。
東洋ライス研究「玄米の亜糊粉層が腸内細菌を多様化」
