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昨年の稲作農家倒産・廃業、過去最悪を更新

 【帝国データバンク】1月12日公表のレポートによると、昨年1年間の稲作農家(米作農業)の倒産・廃業件数が、過去最多を更新したことが分かった。

倒産(負債1,00万円以上、法的整理)6件
休廃業・解散(廃業)36件

 それによると、昨年12月末までに稲作農家の倒産・廃業は計42件にのぼり、昨年の通年倒産・廃業件数(35件)を大幅に上回った。
 業績をみると、令和5年度(2023)では最終損益で「赤字」が25.8%を占め、減益(29.4%)を合わせた「業績悪化」は55.2%と全体の半数を超えた。
 「利益が残らないことから翌年の苗床やトラクターなどの機材調達費用が捻出できないといった事情に加え、就農者の高齢化や離農が進むなかで次世代の担い手が見つからないといった深刻な後継者不足問題も、稲作農家の廃業を後押しする主な要因となっている」と指摘。これを裏づけるように、廃業時の代表者年齢が判明した稲作農家のうち、昨年は「70歳代」以上が6割超、「60歳代」を含めると約8割を占めた。

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